アメリカの選挙 2
とりわけ無視できない問題は、近年アメリカでは人種間の緊張・矛盾が緩和の方向にではなく、むしろ拡大・激化する傾向にあることです。
また、80年代のレーガン-ブッシュ政権の下での12年間の間に、階級間の貧富の格差は一段と進行したといわれています。
その中で、白人と黒人との間の人種間の関係が先鋭化していったのです。
現在黒人は、アメリカの総人口の12・1%を占めているものの、国民総生産高の7・8%しか手にできていません。
彼らのほぼ半数近く(44・8%)が、貧困状態にあえいでいるのです。
また、この12年間に都市の住宅投資は80%も削減され、その分が国防費に回されました。
そのため、大都市の黒人街の荒廃と治安の悪化が一段と進んだのです。
その一方で、これを嫌った白人および黒人の中間階級はそこから逃げ出し、大都市の荒廃と悪化は加速されていったのです。