アメリカの選挙
ブッシュ大統領にとって注意しなければならなかったのは、冷戦の終結、そしてソ連邦の崩壊という、まぎれもなく1つの時代が終わり、新しい世界秩序が求められる情勢の中で、アメリカ社会全体が内向きとなっていたことでしょう。
「孤立主義とその経済的表現としての保護主義、また同じく国内的ムードの現われとして"中産階級の不満と他人への不寛容"」な態度が台頭していました。
それが、ブッシュ政権に対する批判票へと結びついてきたことです。
アメリカの大統領選挙は、1992年4月12日に発生した「ロス暴動」の後遺症に激しく揺さぶられました。
湾岸戦争の勝利やソ連の崩壊の流れは、事由および民主主義という、「アメリカ的価値」の勝利であったとして大多数の国民は沸き返っていました。
しかしその一方で、呈の暴動事件は、アメリカ社会がその足元に多くの社会問題を抱えており、その出口すら定まっていないことを露呈したといっていいでしょう。