軍縮と経済援助 3
事実、日本の防衛費の対GNP比1%というのは先進国のなかでは際立って低い比率ではあります。
・・・しかし、絶対額からすればすでに世界の第三番[目になっていることを考えれば、これ以上の防衛費の増大ということは、世界の政治的バランスからいっても、最良の選択であるとは思われない。
もう一つ世界が日本に期待しているのは政府開発援助の増額であって、いまの0・32%をとりあえずDAC平均の0・35%、さらにはわれわれ(シュミット委)の先進国平均の目標0・7%を経て、1%にもっていくことが必要であると考えられます。
いま日本の援助費プラス軍事費のGNP比率は0・32プラス1・・・
すなわち1・32%程度であり、一方、アメリカでは軍事費比率が6%、援助費比率が0・2%、合わせて6・2%となっていると、マクナマラ氏は指摘しています。
今後、軍縮がうまくいけば、マクナマラ氏の見通しでは、
「アメリカの軍事費の対GNP比は3%となり、したがって、援助費比率を勧告どおり0・7%に増やすとすると、両者で3・7%ということになり、依然として日本の水準(1%プラス1%、合わせてGNP比2%)を、かなり上回るということになる。
ヨーロッパでも、仮に防衛費を2%だとすると、それに0・7%の目標の経済援助費を加えても2・7%で、これまた日本の水準を上回るということになる。
・・・日本の経済協力費の思いきった増額ということが世界的に要請されている」。